保育士不足はいつ解消されるんだろう?

保育士が足りない理由

最近では、どこの保育園も保育士不足だと聞きますが、そもそも保育士が足りない理由とはなぜなのでしょうか?
実は、保育士登録者数は2015年の調査結果では年々少しずつですが増えています。それでも足りないと言われるのは、小さな子供を持つ家庭では共働きをしていることが多いためです。
共働きの家庭で小さな子供がいる場合は、預けるほかにないと考える核家族が増えています。
数十年前であれば、家庭には祖父母や従妹兄弟など、誰かが家にいて子供を見てくれていた時代でした。
今では1世帯、夫婦と子供だけの家庭で、さらには共働きということが多いのが現実です。
そのため、少子化と言われていても待機児童は減らない状況を改善できないのでしょう。

保育士が減ることの懸念点について

保育士登録者数が増えているのであれば、減ることはないと思っていませんか?
有資格者の中でも、約76万人の方が潜在保育士なのです。潜在保育士は資格を持っているのに、社会福祉関連の業務に就いていない人のことを指します。
2015年の全体の登録者数は119万人ほど保育士がいるとの統計調査が出ていますが、実勤務者は半分以下の43万人ほどしかいないのが現状です。
登録者数が増えて今後改善の兆しが見えるかと思っていても、そこから先の課題がまだまだたくさんあるのが保育士の現実問題です。

最近では会社内保育や会社内託児所などを併設している企業も増えてきています。
働く場所は増える一方ですが、従事してくれる保育士が足りなくなるため、ずっと保育士不足と言われているように感じるのです。

潜在保育士を増やさないためには

保育士登録者数が増えているので、潜在保育士にならなければ少しずつ改善されていくはずです。保育士さんが離職する理由としては、

  • 賃金が低い
  • 想像より重労働
  • 勤務時間が長い
  • 同僚との人間関係
  • 保護者への気疲れ
  • 有給休暇がとりにくい
  • 福利厚生が十分でない
  • 産休が認められない

などなど沢山の理由があります。

最近では新しい形の保育施設であったり環境がどんどん増えていますので、その企業独自で働きやすい環境を作って欲しいと思います。

特に東京の保育園は比較的給料が高いですし、残業が少なく休暇も取りやすいようにしている園が多いです。求人サイトを確認すると、働きやすさに力を入れていることがわかります。
東京都の保育士の求人・募集|保育士求人ナビ
中には連絡帳をなくしてアプリでの連絡にしたり、スマホで子供たちの写真を撮って、保護者に共有したりと挑戦的な試みを行っている園もあります。

76万人の潜在的保育士さんが復職しやすい環境を整えたり、今現在保育士として働いてくれている方が継続しやすい形ができればきっと近い未来に保育士不足は改善されていると思います。
国家資格の有資格者に対してと考えれば、福利厚生や賃金に関しては、もっと豊かになるのではないでしょうか。